新幹線について一庶民による一考察

投稿者: | 7月 11, 2020

最後に新潟市に来たのは一昨年の11月だと思う。月日の経つのは早いものだ。東京駅からMaxときに乗る。2階席への階段を上る。私の前の客が顔を引きつらせながら、大きなスーツケースを持ち上げている。

少し考えろや、JR。

飛行機なら荷物を預けることができるが、新幹線はできない。成田エキスプレスは荷物置き場があるので、そこに荷物を置けばいいが、東海道新幹線や上越新幹線にはそのような配慮がない。座席の上に十分なスペースがあると言うが、重さが20kgもあるスーツケースを持ち上げろと言うのか。

ふざけるな、JR。

今は外国人観光客も多い。彼らの荷物は例外なく大きい。日本人が海外に行くときだって、たいがいは大きなスーツケースを持ち歩くはずだ。新幹線ができた頃とは乗客の事情もだいぶ変わっている。なのに相変わらず東海道・山陽新幹線にはグランクラスもなければ、荷物置き場もない。

頭使えや、JR東海。

スペースに余裕がないのもわかるが、中央リニアができるまでは我慢しろと言うのか。十年先だぞ。次期新幹線がスプリーム(英語で「最高」の意味)のSを冠するのなら、乗客の快適性も最高位にしやがれってんでい!

特急いなほ

新潟駅に着いた。新幹線から降りると、目線の先に特急いなほ号が見えた。

ああ、そうか。

新潟駅は新幹線と在来線が同じ平面に立体化されたのだ。これは新潟から先に新幹線ができることはないことを意味する。現在、建設が進められている新幹線は、北海道新幹線(新函館ー札幌)、北陸新幹線(金沢ー大阪)、長崎新幹線(新鳥栖ー長崎)のみ。これらが完成しなければ、次の新幹線計画には取りかかれない。

新幹線がすべて完成するのは2046年。なんと26年後だ。ゆうたまは26歳になっている。たのしみだなあ…ではない。その頃、新潟の人口は、特急いなほ号が結ぶ庄内地方や秋田の人口はどうなっているのだろうか。

秋田県自体が4割減。秋田市だけでも3割減。庄内地方の二大都市、坂田と鶴岡も人口が4割近く減少している。

新幹線を作る意味がない。