酒と体力 五十路になって分かる真実

投稿者: | 7月 11, 2020

「よーし、今日は朝まで飲むぞー!」

言うは易し、行うは難しとは言ったもので、46歳を過ぎてから、酒量がぐんぐんと減っていった。帰る時間もどんどん早くなっていった。さらに起床時間も早くなった。

これが老化か?

よく、深夜と言うか、朝まで飲んでる知人がいる。決して酒に強いわけでもない。ただ、よく寝ている。キャバクラに行って、一時間眠って、一万円払ってるなんてのは珍しくない。

私は店で寝ることができない。寝ている間に何をされるかわからないからだ。メガネに目を描かれたり、額に「肉」と描かれたり、ヒゲや眉毛を描かれたりすることを考えると、恐ろしくて眠ることができない。

眠ってる間に財布から金を盗られたら…と言うのは考えたことがない。

数ヶ月前に数名とキャバクラに行ったら、そのうちの一人が、まあ相当なメンヘラで困った。シラフだと言葉少なめの人なのに、酒が入ったらすごいのだ。一方的に持論を展開して、相手を全否定。キャバクラでそんな話をしても面白いはずがない。珍しく女の子の背中に隠れてウトウトと寝ていた。後日、知人と「あの人とは絶対に飲みに行かないようにしよう。」と合意した。

そもそもの問題は私の酒の飲み方だ。若い頃に比べて酒が弱くなってるにも関わらず、誰かと飲むとピッチが昔と変わらないのだ。若い頃は日本酒だ、ワインだと飲んでいた。いまはハイボールだ。それも薄めだ。薄い酒でもハイピッチで飲めば酔うのは当たり前だ。

アラサーの頃、アラフィフの大人たちが、酒を飲んで記憶を飛ばしてるのを見て、ガキじゃあるまいしと思っていた。大人になれば、飲み方もそれ相応だろうと。自分がこの歳になって分かった。酒を飲まなくても記憶力が落ちてるのだから、酒を飲んだら、ベロベロでなくても記憶が飛ぶのは当然だと。

あえて言おう、開き直りと。

もちろん肝臓だけではない。体力も衰える。酒に弱くなったと言うよりは、量が飲めなくなったと言うのが正しいだろう。朝まで飲み続けるのはほぼほぼ不可能だ。だから二日酔いも滅多にない。そこまで飲めないのだ。しかしたまに二日酔いになると、夜まで引きずる。いや、翌々日まで続くこともある。夕方くらいまでは気持ち悪くて、頭が回らない。その後は酒を飲もうにも入らない。水ばかり飲んでいる。

生産性が悪い。残り少ない人生を浪費してどうする。

やはり年相応に飲むのが大事なのだな。けいたまもゆうたまもまだ幼いのだから、私は体調管理に努めなければならないのだ。