呑んで酔って眠って体調不良の日々～日々是出張～

ああ、やっちまった

月曜日に横浜のビジネス交流会に参加してから声が枯れてしまった。いや、正確に言うとその前兆はあった。日曜日の夜、東京支店の社員と二人で大門のたこ焼きハイボールの店に飲みに行った。その帰り、近くのガールズバーに入ってみた。大して面白くもなかったので、ワンセットで帰った。

社員と別れて一人、社宅に向かう。なんだか腹が減った。お盆あけ直前の日曜日、開いてる店など皆無だ。選択肢はコンビニしかない。それもファミマかローソンかセブンか。若い頃はセブンとは呼ばずにブンブンと呼んでいたな。びっくりチキンカツ弁当をよく食べたものだ。なんだか辛いものが食べたい。

麻婆豆腐が食べたい。

ファミマに入るがブツはなかった。セブンで見つけたのでハイボールと強炭酸水も一緒に買った。社宅に戻り、麻婆豆腐を食べたところで気を失ったらしい。

寝落ちだ。

気がつくと、ソファーに座ったままである。ハイボールは一口飲んだだけ。麻婆豆腐は完食していた。なんだか寒気がしたので歯を磨くと、ベッドに潜り込んだ。

こうして迎えた月曜日の夜に横浜のビジネス交流会に参加したのだ。火曜日に沖縄に戻り、かねふく食堂でランチを済ませ、家に帰ると横になった。

沖縄に帰って、また出張

翌朝はけいたまを保育園に送った。ドラゴンフルーツの花が空に映える。

午後には会社で打合せ。相変わらず声は枯れたままだ。翌日の木曜日、八月二十三日はウンケー、お盆初日だ。内地ではすでにお盆が終わっているが、沖縄では今でも旧暦に従ってお盆を迎えるのである。妻の実家に行く予定が、寝込んだ私は家で一人。かかりつけの病院に行き、いつもの薬をもらって寝ていた。

若い頃なら、これくらいただの風邪だから寝ていれば治ると、大して深く考えなかっただろう。その浅はかな考えで父は死んだ。ただの風邪だ、寝てれば治ると言い張り病院に行かなかったら、数日後に自宅で動けなくなり、タクシーで向かった病院で下された診断は心臓弁膜症。緊急手術となった。その数年後、同じように病院に行かなかったら、定期診察で肺炎と診断され緊急入院。すでに手遅れで、三週間後に死んだ。

だから私は「たかが風邪」とは絶対に考えない。ただの風邪ならそれで結構。万が一、深刻な病気なら、早めの診断しか予防方法がない。反面教師の父から学んだ教訓だ。