父の供養と遺言 ~焼骨の処置~

投稿者: | 7月 11, 2020

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父の供養

父の葬儀が一通り済んで、家族で納骨について話し合った。本人の希望が散骨なので、業者を探して東京湾で供養しようと話し合った。これに妹が抵抗した。

「お父さんが可哀想!あんなに冷たくなって、骨になって、それを撒いてしまったら、可哀想過ぎる!」

父の遺体はドライアイスで冷やしてるのだから、冷たいのは当たり前で、むしろ冷たくなかったら可哀想なことになる。何処かの国の指導者ではないから、火葬にしなければ大変なことになるし、焼けば骨しか残らない。焼骨だ。日本の火葬炉の性能は優秀なのだ。

亡くなれば誰もが通る道を淡々とこなしてるだけなのだから、どこがかわいそうなのか、いまいち理解できない。むしろ、この手順が踏めなければ死体遺棄するしか無くなってしまい、いろいろと可哀そうなことになる。墓に入れるにしても、散骨するにしても、すでに灰なのだから、供養先を探すだけなのだし、見つからなければ、燃やすごみとして処分するだけだ。というのは流石に冗談だ。

妹は妹なりに思いがあるのだろう。供養の話はもう少し日を置いてから話し合うことにした。

焼骨は捨てられるのか

まてよ、本当に骨壷を燃えるゴミに出していいものだろうか。調べてみると「遺骨遺棄罪」なるものがある。しかも、「墓地、埋葬等に関する法律」において「埋葬又は焼骨の埋蔵は墓地以外の区域に、これを行ってはならない。」とされている。つまり、焼骨を捨てたら罪に問われるのである。

しかし、散骨については、法務省が「節度をもって葬送の一つとして行われる限り違法ではない。」という見解を表明しているため、認められるのだそうだ。この場合も、きちんと粉骨せねば罪に問われるようである。自宅の庭にきちんと粉骨した焼骨を埋めることは問題ないらしい。なにか金魚の墓と同等に思えなくもないが、ならばいっそベランダのプランターの肥料に…以下、略。

ネット上には、焼骨を近所のスーパーのトイレに流したという書き込みも見受けられた。自宅のトイレに流せばいいのに、迷惑な。

ちなみに骨壺と白木位牌は、砕いて分別してからゴミに出せば問題ないそうである。