長野から佐賀。なかなかの移動距離だ。これだけあれば飛行機を使うのが当然である。小松まで行き、福岡行きの飛行機に乗るか、もしくは羽田から佐賀行きに乗るか。松本空港から福岡に行くという手もある。
しかし昼間に鯖江駅近辺にて仕事の打ち合わせが入った。大事な会議である。新幹線で長野から金沢に行き、サンダーバードに乗り換えて鯖江に向かう。
問題は金沢駅での乗換時間である。三分しかない。接続を考えれば、新幹線を無視したダイヤを組むはずがない。金沢駅では三分もあれば、新幹線からサンダーバードに乗り換えられるということなのだろう。そうに違いない。
この点につきまして、切符の購入時に駅員から指摘がありましたが、乗れなかった場合は、次の特急の自由席に乗りますと、対応を説明したところ、乗継切符を発券してもらうことができました。
指定席特急券は自由席特急券として使えるということをあなたはご存知か?元鉄っちゃんの私には常識でしかない。ただし、旅行パックの場合だと「乗車票」を渡されるのでダメだ。券面に「特急券」と書いてある切符でなければ使えないので、注意が必要だ。
福井から佐賀までのルートは二つある。一つは小松空港から福岡に飛んで佐賀に行く。もう一つはサンダーバードに乗り、 新大阪から新幹線だ。
比べてみたら、どちらも到着時間が変わらない。乗り換えが少ないのは圧倒的に新幹線だ。長野から佐賀までの乗車券と特急券を購入したら、六枚の切符を渡された。
乗り鉄か?
カミングアウトしよう。そう、私は子供の頃、撮り鉄だった。乗り鉄は金がかかる。金のない子供では行動範囲が限定される。知人は乗り鉄だったが、それは金のある子供だったからだ。小学生がブルートレインに乗るなど、ブルジョアのすることだ。労働者万歳!
「資本家は敵だ!」と、ガチで奧さんに言われたことがある人っていますか?
私はあります。
話を戻す。切符を見てなかなか壮観だと改めて感じる。一体、私は何をしてるのだろうか。地方巡りのドサ回りか。北陸新幹線が大阪まで繋がっていれば、こんな苦労もせずに済んだのに、実現するのはきっと私の死後だ。あなたの知らない世界なのだ。
鬱。
なぜだろう、今日は心がやさぐれている。昨晩、けいたまが39.4度まで発熱して、妻が温泉たまごを食べさせていいのか悩んで私にメッセージを送ってきたのに、長野駅前で呑んだくれて、朝まで気づかなかったからだろうか。
50年ほど生きていれば、いろんな経験をするものだ。さほど破天荒な生き様だとは思わないのだが、あまり他人が知らないことを見知ってきたらしい。そんな私の人生の切れ端でも誰かの役に立つかもしれないなら、記録として残す価値はあるかもしれないなどと考えながらブログを更新している。(詳しく読む…)