北海道を後にして ~根室の夜は激闘だった~

投稿者: | 7月 11, 2020

根室からの帰りは中標津空港から羽田乗り継ぎの那覇行きだ。羽田—中標津は一日一便。14時30分発しかない。それ以外は釧路まで行くか、中標津から千歳に飛ぶかのいずれかである。明日も休みではなく、朝から朝礼に会議、午後は事業説明会と夕方まで忙しい。それが終われば帰れるのだが、一ヶ月分の領収書の整理をしなければならない。

なかなか自宅で休めない。

青森の知人は、根室に来るのに青森→羽田→釧路と飛んできた。青森→千歳便があるでしょうにと言うと、青森から千歳便はANAしかないので、JALのマイルを貯めたい。青森→千歳便はANAしかないので、仕方ないと言う。しかもその後、宮古島まで往復するので、7,000キロの空の旅だと話していた。

JALで青森-千歳便あるんだけどな。

彼は青森で焼肉店も経営している。新しいメニューを開発したそうで、その名もトマホーク。骨付きの肉塊一キロを焼いたものだそうだ。仕入れ先を探すのに相当苦労したようで、それだけに試食ではかなり美味かったと、SNSで報告していた。

私も食べたい。

飲み会で飲まされて寝てしまった人

しかし、昨晩は飲み過ぎた。来賓として参加した知人は、地元のお偉いさんに日本酒を散々飲まされて、泥酔。二次会では机に頭を突っ伏したままイビキをかいて寝ていたので、周りがビックリして笑っていた。締めで全員が立つ中でも、一人いびきをかいていた。その後、三次会。あまり記憶がない。カメラにはソファーで眠る二人のおっさんが写っていた。

そんなこんなで予約していたレンタカーを一時間ずらし、なんとか準備を終えてホテルを出た。買い物とランチを済ませて空港に向かう。レンタカーを返し、空港のカウンターに荷物を預け、保安検査場を通過してベンチで休む。登場時間が近づいたので、ゲートの前に行き、ぼーっと立っていたところ、後ろから声をかけられた。

「生きてる?」

月野さんだ。

「身体からまったくオーラが出てないから、いるって気付かなかったよ。」

別に気配を殺していたわけではないが、疲れ切っていたのだろう。生気が無いと月野さんがいう。うん、そうかも。横になって休みたい。飛行機に乗ると月野さんは私の前のシートだった。この便に少なくとも十名は知人が乗っている。皆、私と同じ目的で根室を訪れた。昨晩、一緒に飲んだの者も多数いた。

羽田までは約二時間、シートを倒し、横になると眠ってしまった。

目が醒めると着陸態勢に入ったとのアナウンスがあった。アテンダントが預けたジャケットを待ってきて、フックにかけてくれる。羽田からは私以外にも乗り継ぎする者がいた。高松、宮崎。月野さんは群馬だから新幹線だ。長野や名古屋まで帰る者もいた。今日は東京に泊まって、明日、帰る人もいるだろう。

私はようやく自宅に帰れるのだ。