競艇勝負 ~万馬券の威力とは?~

投稿者: | 7月 11, 2020

多度津商工会議所青年部五十周年記念式典及び祝賀会に参加するため、ここ丸亀に来た。一緒に参加する、丸亀の対岸に位置する玉野市に住む梶原氏が「今日は朝から百万円チャレンジ!」とLINEで宣言していた。年に数回、二十万円を持ってレースに行き、換金百万円を目指すそうである。

私は基本的にギャンブルをしない。たまにパチスロかパチンコを打つくらいだ。それも年に数回だ。大学一年生の時、通っていたキャンパスは北府中駅を降りて、刑務所の壁に沿って歩いた先にあった。三億円事件の現場も近いと聞いた。つまり、府中競馬場が近かった。とは言っても、私は行ったことがない。

大学三回生のとき、半年ほど休学して、長野県茅野市にある日本ピラタス(アルプスではない)のペンションに、住み込みで一ヶ月ほど働いていた。毎日の仕事は競馬データの整理だった。オーナーが競馬マニアと言うか、競馬狂で、一馬、勝馬、日刊競馬の三大競馬紙を毎日買い込み、そこにあるデータを点数化して方眼紙にグラフを書けと指示された。俺は競馬歴二十年だと豪語していた。

その頃、騎手の武豊の活躍が普通の雑誌でも取り上げられていて、競馬をやらない私でも彼のことは知っていた。秋の菊花賞に武豊がスーパークリークという馬で出場するのをデータで見つけた。オーナーに、武豊が勝つのではと言ったところ「あり得ない!」と全否定されたが、レースで優勝したのは武豊だった。

さて、百万円チャレンジの梶原氏、全レース負けたのだが、最後のレースで間違えて買った券がまさかの万馬券150倍。75万円をゲットしたそうだ。万札でパンパンの財布をみんなに見せつけ、さらに祝賀会を途中で抜け出して、ホテル向かいの競艇場で、ナイター最終レースを買って34万円を上乗せ。合計109万円をゲット。80万円以上も勝ったのである。なるほど、これはパチンコやスロットより過激だ。ハマる人がいるわけだ。

その夜は梶原氏のおごりで盛大に呑んだ。

ちなみにその梶原氏、二年前に徳島市に行ったときにも、ついでに買った券が当たり、85万円をゲットしたそうだ。徳島市内で一番高いホテルの、一番高い部屋に一人で宿泊し、ルームサービスで一切れ五千円の肉を食ったが美味いと感じず、コンビニで缶チューハイとチキンを買って部屋に戻って食べたところ、やっぱりワイはこっちの方が美味いと実感したそうだ。