昨日は朝7時に家を出て東京へ。午後はずーっと会議。カッカしながら、だらしない人たちの対応について協議。世の中には、他人に厳しく自分に甘い人が多すぎる。理不尽である。
疲れ果てて社宅に戻り、さっさと晩餐を済ませて帰った。22時には寝たと思う。朝は5時起き。飛行機は9時前。さあ、どうしようか。
フライトに間に合えばいいのなら、浜松町を8時発のモノレールに乗ればいい。通勤ラッシュで激混みのあの列車に乗れば済む。たった一駅、天王洲アイルまでの辛抱だ。浜松町から羽田空港まで乗る人は少数派だ。
うーむ、ラッシュは嫌いだ。
人混みは嫌だ。
痛いし、苦しいし、人いきれで疲れてしまう。たった5分が永遠に感じられる。地獄だ。窓の外に手を伸ばせば新鮮な空気が吸えるというのに、窓を開けることもできない。なぜ自分からここに飛び込んでしまったのだらふか。などと現実逃避をしつつ、もっとスピード出さんかい、ゴルァ!!!と運転手を緊縛、ではなくて叱責したくなるのだ。
人混みは嫌だ。痛いし、苦しいし、人いきれで疲れてしまう。たった5分が永遠に感じられる。地獄だ。窓の外に手を伸ばせば新鮮な空気が吸えるというのに、なぜ自分からここに飛び込んでしまったのだらふか。などと現実逃避をしつつ、もっとスピード出さんかい、ゴルァ!!!と運転手を緊縛、ではなくて叱責したくなるのだ。
なんとか座って羽田空港まで行きたい。方法はなくもない。最も簡単なのは、タクシーで向かうことである。いや、さすがにそれはダメだ。金がかかりすぎる。ならば三田駅まで歩いて京浜急行に乗れば空いているかも、と思ったが、それも甘い。
昭和63年から平成元年にかけて、私は泉岳寺の会社に勤めていたのだ。バイトではあったが、スーツを着て出勤することが多かった。なんせ大手メーカーのでかいプロジェクトをバイトに丸投げという、とんでもない時代がバブルだったのだ。おかげで今があるのだから不満はない。
そう、泉岳寺は混んでいたではないか。朝9時出勤で、五反田から浅草線に乗り換えていたが、とにかくすごかった。あれが32年を経て変わっているとは思えない。当時よりも明らかに大きなビルが数多く立ち並んでいるからだ。
京浜急行もダメか。
ならば、早い時間のモノレールで空港に行ってしまうのはどうだ。社宅には水しかないが、空港のダイヤモンドプレミアムラウンジならば、ドリンクも食事もネットもあるから、仕事もできる。よし、そうしよう。そそくさと身支度をすませると浜松町駅に向かった。電光掲示板には6時58分発の空港快速と表示されている。
おお!これに乗りたい。
時計を見るとまさに今が6時58分。ホームに向かうエスカレーターの上方から、モノレールの発車音が聞こえてきた。
ああ、間に合わず。7時からはすべてが各駅停車だ。しかしこの時間だと余裕で座ることができた。どうせ座っていれば空港に着くのだ。混まなければ、どうということはない。
50年ほど生きていれば、いろんな経験をするものだ。さほど破天荒な生き様だとは思わないのだが、あまり他人が知らないことを見知ってきたらしい。そんな私の人生の切れ端でも誰かの役に立つかもしれないなら、記録として残す価値はあるかもしれないなどと考えながらブログを更新している。(詳しく読む…)