札幌に引き続き二回目のセミナーだ。やはり二泊の出張である。スピッツのライブが開催されるためか、今回もホテルがなかなか取れない。私はなんとか会社の近くのアパホテルを確保したが、他のスタッフは東松島のホテルを予約したそうだ。仙台から一時間はかかる。
私の経験上、ホテルの予約が取れない時でも、予定の直前になると取れることが多い。まず、一週間前になると、旅行会社が押さえていた部屋を解放する。さらに二〜三日前になると、個人客がキャンセルを始める。だいたいこの辺りからホテルのキャンセル料が発生するためだ。旅慣れてる人だと、事前にホテルが取れなくても、当日に空いてるホテルを探したりする。意外に安く泊まれたりすることも少なくない。
案の定、セミナーの四日前にネットでホテルを検索すると、いくつも予約できるようになっていた。役員の一石さんにこのことを教えると、残念そうな答えが返ってきた。
「さっき、宿泊代振り込んじゃいました…」
無念じゃ。
一日目は全員が仙台市内にホテルを確保できたので、ゆっくりと食を楽しんだ。とにかく、沖縄では食べられない食材がここにも数多くある。沖縄の海は綺麗だが、食べる海ではない。観賞用だ。海の幸と日本酒を楽しんだ。気がつけば七人で四升も呑んでいた。
翌日は朝十時に集合。私は勾当台公園から広瀬川を散策しつつ、秋の仙台を楽しんだ。会社に着くと、他のスタッフは先に到着していた。さっそく会場の設営を行うと、前回の反省を生かしつつ、リハーサル開始。今回は新潟からセミナーを聴きに来られる方もいるとのこと。つつがなくリハーサルも終わり、時計は十一時半を指していた。
今日は何を食べようか。
50年ほど生きていれば、いろんな経験をするものだ。さほど破天荒な生き様だとは思わないのだが、あまり他人が知らないことを見知ってきたらしい。そんな私の人生の切れ端でも誰かの役に立つかもしれないなら、記録として残す価値はあるかもしれないなどと考えながらブログを更新している。(詳しく読む…)