大盛り系飲食店

「質より量」という言葉がある。味よりボリューム、である。しかし、不味いものを大量に食べるのは私には難しい。若い頃、まだ大して美味いものを食った経験がなく、舌が肥えてない時であれば、食べることができた店もあるだろう。味音痴の人や、そういう味好きな人だっているだろう。

娘のはるはるも言っていた。三食付きの寮に入ったのに、不味くて食えたものではないと。五歳児にして、好物が牛ステーキと北京ダックと言い放った女だ。乳児の頃にミルクを飲みすぎて、噴水のように吐いたことがある女だ。

そりゃあ、舌が肥えてるだろうさ。

じゃあ、そんな寮メシを食ってるのはどんな奴らだ?はるはる曰く、体育会系男子だという。典型的な質より量だ。塩っ気さえあればメシが食えるやつだ。ご飯に醤油をかけてオカズにしてご飯を食べる…それは貧乏メシだ。ひもじい青春の味だ。

育ち盛りに炭水化物しか与えられなかった私は、栄養価の高い食事を与えられた弟よりも5センチ以上身長が低い。戦中生まれの父よりも背が低い。妹とも2〜3センチしか背が変わらないのだ。どんなメシ食わせてたんだよっ!それとも、しょっちゅう晩飯を抜かれていたからか?今なら間違いなく虐待だよ。

話が逸れた。

学生の頃は安くて美味い店をよく探していた。国分寺駅北口にあった鰻丼の店。ここの生姜焼き定食が安くて美味かった。お金が少しあると、鰻丼を食べた。確か400円だった。しかし、うなぎが小さい。すぐにご飯だけになって、食べるのがきつくなる。常連さんが「汁だくね!」と言ってるのを見て、私も真似した。腹一杯食べることができた。

南口にもウソみたいなメシを出す中華料理店があった。どんぶりにすりきり一杯に入った米飯の上に野菜炒めが山盛り。さすがに多すぎて食べられなかったか。沖縄ではキロ弁が有名だ。重さ1キロの弁当なのだ。ボリュームの代名詞なら波布食堂だ。密かに有名なのが沖縄県警本部の食堂だ。

腹一杯がっつりと食べたいときに行ってみたくなる店というのが存在するわけなのだ。