長野と言えば ~小山田兄弟の思い出~

投稿者: | 7月 11, 2020

長野と聞いて思い浮かべるのは、蕎麦とりんご。個人的には他にも色々と思い浮かべるものがある。なんせ若い頃に三ヶ月ほど、長野県内の宿泊施設に住み込みで働いていた。軽井沢と茅野。楽しいこともイヤなこともたくさんあったが、今となってはいい思い出だ。

近年のマイブームは小布施だ。ワイナリーに蕎麦「せきざわ」。店内撮影禁止になってしまったので、昔の写真しかないのだが、食べるぶんには問題ない。安曇野もいい。なんせVAIOの工場がある。いや、ワサビで有名だ。高校生の頃、道祖神を撮影しにきたこともある。

そして中高生時代の長野県といえば、軽シンこと「軽井沢シンドローム」に「スクラップブック」。たがみしんじと小山田いく、兄弟で漫画家だ。残念ながら小山田氏は数年前に病死したと、たがみしんじのツイッターに書かれていたそうだ。

スクラップブックは小山田いくの名作と思うが、私は月刊チャンピオンに掲載されていた「星の軌跡(ローカス)」が好きだった。当時、ギリシャ神話を読みはじめたのも、この作品の影響だ。特に父と折り合いの悪い主人公の設定は、自分と重なるところもあり、よく読んでいた。

ただ、このコミック、主人公が高校生で、その同級生たちも当然高校生なのだが、クラスメートの兄が経営するスナックが溜まり場で、しょっちゅう呑んでいるシーンが出てきた。一人暮らしの主人公が自宅で一人飲んでいたり、親が「まあ、いいだろ。」なんて高校生に酒を注いだりと、今ならマスコミに激しく叩かれそうだ。

星のローカスの主人公は、望遠鏡で星を眺めながら回想することが多かった。中学生この頃、少ない小遣いを貯めて、フリーマーケットで対物レンズと接眼レンズ、三脚に経緯台を二千円くらいで購入し、塩ビ管を買ってビニールテープとネジで望遠鏡を組み立てた。

自作の望遠鏡で月のクレーターがはっきり見えた時の感動は今でも覚えている。