メガネを作りました ~眼鏡購買変遷記録~

投稿者: | 7月 11, 2020

私は中学生の頃から眼鏡をかけている。両目とも近視だが、いわゆるガチャ目だ。中一の頃に、同じクラスだった諏訪というやつに、突然右目を殴られてから視力が落ちた。

いわゆるイジメだ。

それから何度、メガネを買っただろうか。十回以上は買っているだろう。一番印象に残っているのは、ジョン・レノンというか、今風にいうとハリーポッターと言うか、あんな丸メガネをしていた時期があった。今は亡き、新宿さくらやで買った記憶がある。

ある日、実母の祖父が戦前に出版した本が出てきた。そこには同じような眼鏡をかけた祖父の写真が掲載されていたが、生き写しのように私と似ていたので、妹がやたらと気持ち悪がっていた。

そのメガネが壊れて、沖縄の東江メガネで同じようなフレームを買ったら、全部で7万円もした。

高かった。

その割にはすぐ壊れてしまったので、南行徳のダイエーで急いでメガネを作った。四十代半ばの頃と思う。今はこのときに作った眼鏡をかけている。私より少し若い店長は、すでに老眼が入ってると話していた。

「次に眼鏡を作るときは遠近両用になりますよ。」

そう断言されたが、次に買ったのはJINZの普通のメガネだ。

安かった。

気に入っていたのだが、熊本県人吉の球磨川で妻とラフティングをしたときに、水中に没してしまった。自宅に戻る途中で、鹿児島中央駅のアミュプラザにあるZOFFで眼鏡を作った。見えないので妻にフレームを選んでもらった。

しばらくは気に入って、ウルトラセブンのようなこのメガネをかけていたが、札幌のZOFFで度を直したところ、遠くはよく見えるのだが、パソコンの画面が見えなくなってしまった。

老眼だ。

それでダイエーで買ったメガネを常用し、遠くを見るときはZOFFのメガネをかけていたが、ついにはパソコンの画面も見づらくなってきた。

老眼だ。

同じ歳の知人がFacebookで遠近両用眼鏡の便利さと素晴らしさを語っていたので、私も買おうと決めてきたが、時間がなかなか取れなかった。

そんな折、メガネスーパーのビジネスのドキュメンタリー番組をたまたま観た。

興味深かかった。

新興のJINZらとは一線を画したビジネスモデルで復活を遂げた。主要顧客層のシニア世代に特化した品揃えと検査体制。検査項目は他社の二倍以上だと言う。

これだ。

思い出した。若い頃に池袋のメガネスーパーで作ったことがある。バブル世代には馴染みのある店だ。ところが沖縄にはメガネスーパーがない。

どうしよう。

幸いなことに最近は月に数度の東京出張がある。特に八重洲近辺に行くことが多い。ここにメガネスーパーがあった。たまたま新幹線の乗り換えに時間があったので、訪れてみたのだ。

検査には一時間かかった。単一の度だけではなく、距離ごとや視線まで計測した。実は両目の視線は微妙にズレていて、これをプリズムで補正すると視線が揃って見やすくなるという。

さらに遠近だけでなく、近近や中近など、様々なレンズがあることに驚いた。結局、中近のニコンのレンズにオリジナルフレームで94000円。これに保険をかけると112000円だ。iPhoneXと変わらない価格だ。

夏のボーナスはこれで消えたな。

さて、このメガネの見え具合、とても楽しみだ。