食べた食事を日記に書けない、書かない状況というのがいくつかある。
誰でも思い浮かべるのは、妻に知られたくない食事。この日記は妻に向けて書いているから、暇な時に読んでいると思う。読んでるのではないかな。なので、妻に知られたくないことは当然書かないのだが、実は知られたくないことはほとんどない。私が飲み屋のねーちゃんと食事に行くとか、妻はそんなことを気にしたりはしない。むしろ何を食べたのか、食事は美味しかったのかを気にする方だ。
二つ目は写真を撮ったりメモを取ることがほぼ不可能な状態だ。大人数の宴会で大皿料理が出て来ると、写真を撮る前に食べられてしまう。いろんな人が酒を継ぎに来るし、話が盛り上がったりもするので、それどころではない。この状況は少なくない。
三つ目、実はこれが一番多いのだが、ホテルの朝食だ。平均するとホテルに毎月十泊程度している。年間では120泊を超える。そのほとんどが朝食付きだ。年間に百食以上の朝食をホテルでしているというのに、日記に書くことはほとんどない。
観光旅館や温泉ホテルを除けば、どこもだいたい同じような食事なのだ。
印象に残るのはすごく美味しかったホテルか、怒りを覚えたホテルの二択しかない。岩見沢のサンプラザや徳島の白水園、人吉のしらさぎ荘は朝食が美味かった。グレイスリー札幌の朝食も特筆ものだ。
逆に怒りを覚えたのは…書かないでおこう。博多と札幌に一軒ずつある。朝ごはんが話にならないホテルはあちこちにあるが、もう忘れてしまった。東京ではほとんど社宅に泊まるために、ホテルの朝食を食べる機会がない。
朝食無料のホテルは基本的に泊まらない。ガッカリなのが分かっているからだ。コンフォート、東横イン、スーパーホテル、ヴィアインなどが該当する。ただし、スーパーホテルは無料とは思えない朝食が出てくる場合もあるから侮れない。和食派の上にコーヒーを飲まないので、パンとコーヒーの朝食は論外だ。
「お部屋でコーヒーをお楽しみください。」
世の中の人間がすべてコーヒーを飲むと思い込んでいるホテルが多すぎやしないか?私は日本茶が飲みたいのだ。部屋に置いてあるって?それはほとんどの場合、緑茶だ。ほうじ茶が飲みたいのだ。朝食会場にはあっても、部屋にはない。ティーバッグは持ち帰るなど注意書きされている。なのにコーヒーはご丁寧にロビーにまで準備されている。
なのに、ほうじ茶一つ飲めやしない。
理不尽だ。
50年ほど生きていれば、いろんな経験をするものだ。さほど破天荒な生き様だとは思わないのだが、あまり他人が知らないことを見知ってきたらしい。そんな私の人生の切れ端でも誰かの役に立つかもしれないなら、記録として残す価値はあるかもしれないなどと考えながらブログを更新している。(詳しく読む…)