自宅ではサントリー角の業務用5リットルを720mlの瓶に移し替えて飲んでいる。ある時、酒のなくなり方がやたら早いことに気付いた。
飲みすぎではないか?
目分量で作ってるので、酔うと作り方が適当になるし、妻はやたらと濃い目に作る。結果的にびっくりする速さでウイスキーが無くなる。
いいことではない。
ウイスキーの量の単位はシングルやダブルがメジャーだ。それぞれ30mlと60ml。バブル世代以上ならワンフィンガーやツーフィンガーなんて言いかたも知ってると思う。グラスに注いだウイスキーの量と指の高さが一致しているところから来ているらしいが、私のように指が細いと、少なめになってしまうだろう。
若い頃はワンジガーなんて呼び方もあった。45ml。ジガーバーと言って、ショットがすべてワンジガーで売っている店もあった。
シングルやダブル、ジガーの量についてはこちらに解説がある。イギリスとアメリカとでも量がちがうとは驚きだ。
で、自宅の話だが、これではダメだと思い、酒を作るときにきちんと量るようにした。メジャーカップを使うのが正統派なのだろうが、面倒だ。それに私は缶のハイボールを飲むときでも、同量の炭酸を一緒に買う。飲むときに倍に薄めるためだ。もう若くないから、7%や9%はキツイのだ。
私がウイスキーを量るのに使うのは、料理用の大さじだ。百均で買ったものだ。侮るなかれ、同じものを三つそろえるのに、全国のダイソー、キャンドゥ、セレナを回ったのだ。大さじ一杯15ml。シングルの半分になる。私は500mlの炭酸をちょうど三杯で飲む。一杯につかう炭酸は165ml。これにウイスキー大さじ1を加えると、計算によればアルコール濃度が3.5%になる。
ちょうどいい。
居酒屋を経営している知り合いから、アルコール度数3%はだらだらと、ほろ酔いが続く度数だと聞いたことがある。
こうやって量り始めてから、ウイスキーの消費量が劇的に減った。妻もびっくりだ。自宅での飲み過ぎも無くなった。ほろ酔いで眠ることができる。別に飲み足りないこともない。
と言うわけで、我が家ではウイスキーシングルは大さじ1、ダブルは大さじ2なのである。
50年ほど生きていれば、いろんな経験をするものだ。さほど破天荒な生き様だとは思わないのだが、あまり他人が知らないことを見知ってきたらしい。そんな私の人生の切れ端でも誰かの役に立つかもしれないなら、記録として残す価値はあるかもしれないなどと考えながらブログを更新している。(詳しく読む…)