重度の二日酔いで浦河の街をさまよう

投稿者: | 7月 11, 2020

昨晩は浦河町でお祝いの席に呼ばれた。遅い昼食をガッツリと食べてしまった私は、夜になっても腹が減ることなく、仕方なく酒ばかり飲んでいたら、病み上がりなのもあって、だいぶ酔ったようだ。

何度かハイボールを一気飲みさせられた記憶もある。

ホテルで目覚めると、時計は9時55分を表示していた。チェックアウトは10時である。急いで飛び起きると、荷物をまとめただけで、シャワーも浴びず、顔も洗わずにホテルを出た。

さて、どうしよう。

車に乗り、ハンドルを握った瞬間、私は実感した。

まだ酔っている。

これはまずい。このまま運転するわけにはいかない。どうすれば良いのか。そうだ、髪を切りたかった。今日は日曜日だ。床屋が開いているだろう。ネットで付近の床屋を探す。すぐ近くに見つけた。車を走らせる。

え?休み?

ドアには日曜月曜定休日と書かれている。

嘘だろう?

三件ほど回ってみたが、すべて休みだ。

この町の住民は、いつ髪を切っているのだろうか。床屋が日曜休みの町など、見たことも聞いたこともないわ!

仕方がない、他になにがある?そうだ!温泉施設だ!ネットで探す。

ない。この町にはない。

どうすればいいのだ。車が停められてゆっくりとできる場所はなにがある?

ん?

パチンコ屋…そうだな、パチンコ屋なら車も停められる、ゆっくりできる。そうして、一番近くに見つけた店に車を入れた。

店に入ると新台のルパン三世が三台。本日もイベントらしいが、誰も座っていない。しかもここはトイレの前だ。私はこれから水を飲んで何度もトイレに向かい、アルコールを抜かなければならない。台を見て回る。

うん、高設定はおそらく角から三台目だ。いわゆるカド2だ。

しかし、この席からトイレに立つのは難儀だ。嘔気や悪心との格闘で一番便利なのはカド台だ。トイレまでの所要時間がものを言う。しかしコイツはなあ…仕方ない、今日の目的は勝つことではない、大過なく酒が抜けるまで時間を潰すことだ。私はカド台に座った。

結局、六時間ほどパチスロを打って、15000円ほど使った。カド2の台は予想通り、爆発していた。

すっかり酒が抜けたし、腹も減った。

この日のうちに東京に戻る予定でいたが、午前中には諦めて翌朝の便に変更しておいた。あとはどこに泊まるかだ。空港まで三十分ほどで着く場所が望ましい。消去法で苫小牧になる。日曜日の千歳は食事ができる店がほぼ皆無なのだ。苫小牧駅前のホテルを予約すると、車を目的地へと走らせた。