昨晩は浦河町でお祝いの席に呼ばれた。遅い昼食をガッツリと食べてしまった私は、夜になっても腹が減ることなく、仕方なく酒ばかり飲んでいたら、病み上がりなのもあって、だいぶ酔ったようだ。
何度かハイボールを一気飲みさせられた記憶もある。
ホテルで目覚めると、時計は9時55分を表示していた。チェックアウトは10時である。急いで飛び起きると、荷物をまとめただけで、シャワーも浴びず、顔も洗わずにホテルを出た。
さて、どうしよう。
車に乗り、ハンドルを握った瞬間、私は実感した。
まだ酔っている。
これはまずい。このまま運転するわけにはいかない。どうすれば良いのか。そうだ、髪を切りたかった。今日は日曜日だ。床屋が開いているだろう。ネットで付近の床屋を探す。すぐ近くに見つけた。車を走らせる。
え?休み?
ドアには日曜月曜定休日と書かれている。
嘘だろう?
三件ほど回ってみたが、すべて休みだ。
この町の住民は、いつ髪を切っているのだろうか。床屋が日曜休みの町など、見たことも聞いたこともないわ!
仕方がない、他になにがある?そうだ!温泉施設だ!ネットで探す。
ない。この町にはない。
どうすればいいのだ。車が停められてゆっくりとできる場所はなにがある?
ん?
パチンコ屋…そうだな、パチンコ屋なら車も停められる、ゆっくりできる。そうして、一番近くに見つけた店に車を入れた。
店に入ると新台のルパン三世が三台。本日もイベントらしいが、誰も座っていない。しかもここはトイレの前だ。私はこれから水を飲んで何度もトイレに向かい、アルコールを抜かなければならない。台を見て回る。
うん、高設定はおそらく角から三台目だ。いわゆるカド2だ。
しかし、この席からトイレに立つのは難儀だ。嘔気や悪心との格闘で一番便利なのはカド台だ。トイレまでの所要時間がものを言う。しかしコイツはなあ…仕方ない、今日の目的は勝つことではない、大過なく酒が抜けるまで時間を潰すことだ。私はカド台に座った。
結局、六時間ほどパチスロを打って、15000円ほど使った。カド2の台は予想通り、爆発していた。
すっかり酒が抜けたし、腹も減った。
この日のうちに東京に戻る予定でいたが、午前中には諦めて翌朝の便に変更しておいた。あとはどこに泊まるかだ。空港まで三十分ほどで着く場所が望ましい。消去法で苫小牧になる。日曜日の千歳は食事ができる店がほぼ皆無なのだ。苫小牧駅前のホテルを予約すると、車を目的地へと走らせた。
50年ほど生きていれば、いろんな経験をするものだ。さほど破天荒な生き様だとは思わないのだが、あまり他人が知らないことを見知ってきたらしい。そんな私の人生の切れ端でも誰かの役に立つかもしれないなら、記録として残す価値はあるかもしれないなどと考えながらブログを更新している。(詳しく読む…)