宅建士の試験に合格したら、宅建士としての登録を都道府県知事に申請するのだが、そのためには二年間の実務経験が必要となる。私が不動産の仕事に携わるようになったのは、昨年四月からなので、少し期間が足りない。
四月になれば満二年になるが、昨年、宅建士試験に合格した社員は私だけで、有資格者が足りないということで「宅建実務者講習」を受けることになった。この講習を受講後に修了試験に合格すれば、実務経験二年と同等になるのだ。
沖縄では講習が月に数回しかなく、日にちが合わない上に、受講費が二万円以上と高い。年明けに出張で内地に行くので、これを利用して東京で受講することにした。ネットで探し当てた宅建教育センターの講習費用は九千円。通常の半額以下なので、不安もあったが、会場が多いので、ここで受けることにした。
講習当日は御茶ノ水の連合会館に集合。受講者はなんと160名。貸し会議室を使うことで大幅なコストダウンを図っていたのだ。講義は二日間で12時間。眠くなることを覚悟していたが、そんなことはなかった。講師の話が面白い。修了テストのポイントをすべて教えてくれる。演習もある。
講義をする講師は一人だが、他7名の講師が会場をウロウロしてるので、分からなければ質問できる。講師の話し方やポイントの説明が、気のせいか、私が勉強に使った宅建ダイナマイト講座の講師と似ている。なんと、この講師も宅建ダイナマイターズだと判明。そりゃ似てるわけだ。
朝九時から午後四時半まで。休憩時間はわずか一時間。無駄な休憩がないので、却って楽な気もした。昼食時間が短いが、11時40分から12時10分までなので、腹が減っていない。おにぎり一個で十分だし、昼食を軽く済ませるので、午後も眠くならない。
そんなこんなの二日間で修了試験にも合格し、会場を後にした。連合会館のエレベーターの案内板を見ると、なんとなく「闘争」という文字が頭に浮かんだ。
腹が減った。講義は眠くはならないが、かなり疲れる。新御茶ノ水から千代田線で大手町に行き、芝公園に行くために都営三田線に乗り換える。二駅ほど乗って気づいた。
なぜ水道橋にいる?
逆方向の電車に乗っていた。やはり疲れている。このまま戻るのもなんだし、腹が減ったのでここで何か食べようと地上に出る。ドームシティが目に入る。JR水道橋に向かうと、総武線が線路上で止まっていた。何かあったのだろうか。
白山通りを少し歩いたが、店がない。仕方ない。新橋に行こう。以前から気になっていたカレー店に行こう。
50年ほど生きていれば、いろんな経験をするものだ。さほど破天荒な生き様だとは思わないのだが、あまり他人が知らないことを見知ってきたらしい。そんな私の人生の切れ端でも誰かの役に立つかもしれないなら、記録として残す価値はあるかもしれないなどと考えながらブログを更新している。(詳しく読む…)