静岡県の悲劇 ~中央リニアで解決する?~

東京オフィスで会議を終えてからの新幹線。久しぶりにひかり号に乗車した。静岡に向かうためだ。東海道新幹線を一番たくさん走っているのはのぞみ号。静岡県内には熱海から浜松まで六駅ある。私が子供の頃はひかり号がメインだった。最高時速は210キロ、新大阪までは三時間一〇分。新富士駅も掛川駅も無かった。それが現在では最高時速275キロ、新大阪までは二時間半である。最新型のN700S形の試験確認車は時速360kmで走行している。

静岡駅 のぞみ通貨

六歳から八歳になるまで、京都駅で駅弁を買い与えられ、ひかり号に乗せられた私はひとりで東京駅へ。到着ホームにはいつも祖母が迎えに来ていた。両親は私をこうして父の実家のある東京へと送っていたらしい。なぜなら私が覚えているのは、小学一年生のときのみなのだ。亡くなる前に父から衝撃のカミングアウトをされて驚嘆した。幼稚園児を一人で新幹線に乗せる親はいかがなものかと思うが、それを泣きもせずに楽しんでいた私も相当なものだと思ったからだ。

東海道新幹線が開通してから十二年後、はじめて静岡駅に停車する新幹線ひかり号が登場した。その後、1992年にのぞみ号が登場したが、平成の時代には静岡県内に停車することはなかった。令和十年までには中央リニアが開通する。もしかしたらのぞみ号が静岡県内に停車する日が来るかもしれない。