台風襲来 ~沖縄に帰る~

沖縄は台風のメッカである。ただし最近は本島にはやってこない。昨年は北海道に台風が2度も上陸した。沖縄には来なかった。

天災は忘れて頃にやって来る。子供の頃は天才と勘違いしていて、アインシュタインのように、子供の頃は大したことなかったのに大人になってからすごい才能を発揮した人のことだと思っていた。もう一つ言えば、夏場の天気予報で湿度が100パーセントになると、人は溺れ死んで死ぬのではないかと不安で仕方なかったが、中学生の時に飽和水蒸気圧を習って安堵した。

私の勘違いはどうでもいい。

問題なのは、まだ6月だというのに、沖縄本島に台風が二回も上陸しようとしていることである。

どうしたことだ?

異常も続けば通常だ。沖縄本島に台風は来ない。昨年など、北海道の方が先に台風に上陸され、大きな水害が起きた。しかも二週連続だ。沖縄ではこんな状況が五年以上も続いていたのだ。それが、今年は当たり年なのか、それとも本来の姿に戻っただけなのか、まだ分からない。

平成24年秋に大きな台風が沖縄を直撃した。沖縄が本土復帰後に襲来した最大の台風だった。借りていた那覇の部屋が被災し、家財道具の多くがダメになった。ベランダに置いてあった洗濯機が飛ばされ、ベランダに設置されていた仕切りはすべて破壊され、同じマンション内で50枚のガラスが割れたという。

台風で被災したマンションのベランダ

隣の部屋がゴミ屋敷なのだと管理人から聞いていたが、確かにベランダにもいろんなものが散乱していた。数日後、灰色の景色のままのベランダに干してあった女性もののカラフルな下着が、白黒テレビの中のカラーに見えて、シュールで印象的だった。

さて、今回の台風、その名はマリア。相当な勢力を持っているらしい。自宅に妻と子供二人だけではさぞ不安だろうし、買い出しもできないはずだ。

これは帰らなければ。

セミナーの後、前橋まで行き、知人の激励会に参加の予定だったが、夕方の那覇便を取ることができたので、予定を変更して、急ぎ沖縄に帰ることにした。今の家はベランダに洗濯機を置いてはいないが、風圧でサッシの隙間から雨風が部屋に入り込んでくるのも経験済みだからだ。

久しぶりの台風にドキドキする。沖縄の言葉で言えば「ちむどんどん」である。実は沖縄において台風襲来は一大イベントでもあるのだ。