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FXで儲ける仕組み
商売の基本は安く仕入れて高く売るである。差額が儲けだ。仕入値よりも安く売れば損をする。
FXでも同様だ。円高の時にドルを買い、円安の時に売る。97円で仕入れたドルを105円で売れば8円の儲けだ。
そういえば20年ほど前、一週間で円が20円くらい変動したことがあった。前妻が15万円ほど儲けたと小躍りしていたのを思い出した。
「15万円儲かったからいいでしょ?」
と三回くらい高価な買い物をした。大損じゃないかと思ったものだ。
ざっくりと言えば、150万円で買ったドルを165万円で売った、ということだ。うろ覚えなので、正確性は求めないでほしい。理解するために話を整理しているだけなのだ。
思い出した。上の子供たちが生まれる前、つわりが終わった頃で、元妻が夜な夜なブルームバーグを見ては電話をしていた。妊娠7か月頃だ。調べてみるとたった2日間で円が20円も上がっていた。
証拠金
ちょっと待て。ざっくりとした計算とは言え、当時、元妻が150万円も持っていただろうか?FXや株式、先物などの投資には「証拠金」とやらを元手にするらしい。しかも、こいつの何倍もの金額の取引が可能らしいのだ。
マジか?
元妻が30万円くらいは持っていただろう。ドルにしておいたのかもしれない。これを証拠金として5倍の150万円もの円を買い、数日後に円を売って儲けたのか。
レバレッジ
調べてみるとFXでは証拠金の何倍もの取引が可能であった。この「何倍」をレバレッジと呼ぶそうだ。日本国内では最大25番、海外だと1000倍の業者もあり、100倍もざらである。
100倍!
たった1万円で100万円の取引が可能である。10万円あれば1000万円の取引が可能だ。単純に1ドル=100円とすれば10Lotの取引となる。
スプレッドを1.2pipsとすれば「取引コスト=取引通貨単位×0.01×1.2」となる。
例えば、米ドルに対して円が0.1円、つまり10pips上がれば、利益は10Lot×10pips=100pips。つまり10万円だ。
対して取引コストは100,000×0.01×1.2=120円だ。スプレッドが0.3銭であれば手数料は0.3銭×10万通貨単位=30000銭となる。1円=100銭なので300円だ。
空売り
基本的な仕組みは理解したが、さらに疑問が湧いた。元妻はドルなんて持っていただろうか?急激な円高で儲けたのだ。買ったドルを売ったのでは円高では損をするはずである。
どういうことだ?
株式取引には「空売り」がある。証券会社から株を借りて売ってしまい、株価が下がったところで安く買い戻し、証券会社に株を返す方法だ。借りた株を100円で売り、その後、株が50円まで値下がりしたところで買い戻して返せば50円の儲けだ。
あくまでも漫画で得た知識なのだが、ある会社のスキャンダルを暴露して株価を下げて稼ぐ、いわゆる仕手筋とかが使う手法だ。
その逆、ある会社の公開前の情報を事前に仕入れて株を買い、情報公開後に株価が高騰したところで株を売り、利益を確定させる。これがインサイダー取引だ。最近ではドン・キホーテの前会長が逮捕されたと思った。
話がずれた。
つまり、株の空売りと同じ仕組みがFXにもあれば、円しかもっていなくても、円高局面で儲けることが可能なのだ。
調べてみると、やはりあった。「売りから入る」「売りポジションを持つ」とも表現するそうだ。仕組みは株式と少々異なるが、そこは気にしなくてよさそうだ。
順張りと逆張り
FX取引には順張り(じゅんばり)と逆張り(ぎゃくばり)があると言う。
順張りとは市場のトレンドに沿った取引のことだ。例えば、市場が円高傾向にあれば、円高に沿って取引をする。逆張りは市場にトレンドの反対を行く取引だ。円高傾向の時に円安を狙うということだろう。
なるほど。
スキャルピングとはいえ、市場のトレンドは読まなくてはならないということだ。
スキャルピングで稼ぐ
「7秒で10万円!」などと刺激的な文句も踊るスキャルピング。ネットで検索すると、あまりお勧めされていない。理由は様々だが、最大の理由は取引時間が数秒から数分だということ、そしてライバルがアルゴリズム取引だと書いてあることが多いようだ。
確かに人間であれば反射神経のように買って売ってなど、若くなければ無理だろう。ちょっとしたゲームでもミスを連発する五十路の身体では、ユニコーンガンダムにザクで突っ込むようなものだ。
それに最終目的はエキスパートアドバイザー、略してEAと呼ばれる自動取引をすることだ。アルゴリズム取引だ。MT5はPythonにも対応したようなので、やろうと思えばAI取引だって可能だ。だがAIが万能ではないことも事実である。
調べるうちになるほど、と思うことがあったので、メモしておく。スキャルピングで稼ぐためのポイントだ。
ポイント1 通貨ペアを選ぶ
スキャルピングは一瞬のわずかな上昇を狙って売り買いする。つまり安定している取引ではチャンスが訪れない。稼ぐには取引が活発な通貨ペアを選ぶのがポイントのようだ。
とりあえずはドル/円やユーロ/円でいいだろう。ユーロ/円の方が値動きは激しいようだ。値動きとは価格変動のことだ。これをボラティリティ(Volatility)と呼ぶらしい。金融の世界では一般的な単語とのことだ。
ポイント2 時間帯を選ぶ
上記と同様の理由で、取引が活発でかつ値動きが激しい時間帯を選ぶようだ。ネットで検索すると、人それぞれに理由があり、意見もバラバラであった…
ぅぅぅ。
だが、めげない、負けない、へこたれない、私はラーテルのムテ吉なのだ!キリングバイツはもう完結したのだろうか?
10件ほどのウェブを見て私なりに意見をまとめた。順張りの場合は下記の時間帯だ。
- 9時~11時 (東京市場)
- 17時~19時 (ロンドン市場)
- 21時~23時 (ニューヨーク市場及びロンドン市場)
逆張りの場合は市場が手じまいする下記の時間帯がいいらしい。
- 14時~15時 (東京市場)
- 23時~1時 (ロンドン市場)
欧米はサマータイムがあるのも注意事項だ。
NY市場の手じまいをなぜ狙わないかと言えば、早朝は取引量が少ないためにスプレッドが高くなるらしい。
ポイント3 スプレッドの低い口座を選ぶ
ま、手数料は安いに越したことはない。ネットで「FX スプレッド ランキング」で検索すれば、比較サイトがいくらでも出てくる。
しかし気を付けなければならない。
最終目的はMT5を使った自動取引だ。当然、MT5に対応した口座を開設しなければ無意味だ。その上にスキャルピングOKでなければならないのだ。
そうなると状況は複雑になる。もう少し勉強してから考えることにしよう。そもそもまずはデモ口座で取引をシミュレーションできるようにしなければならないのだ。
これでザクがグフぐらいにはなっただろうか。次回はチャートについて勉強してみよう。

50年ほど生きていれば、いろんな経験をするものだ。さほど破天荒な生き様だとは思わないのだが、あまり他人が知らないことを見知ってきたらしい。そんな私の人生の切れ端でも誰かの役に立つかもしれないなら、記録として残す価値はあるかもしれないなどと考えながらブログを更新している。(詳しく読む…)