昨晩はだいぶ飲んだ。なんせ五時過ぎから飲んでいたのだ。しかも最初の二十分はつまみ無しだ。それは酔うだろう。博多駅前の居酒屋で飲んでから、二軒目は川沿いの洒落たクラブだった。店の名前もわからない。LINEに友だち追加されている女性も誰だか知らない。ま、飲み屋の女性は一、二回無視すれば、永久に連絡してこなくなるので、問題ない。そもそも返事したくても、誰だか分からないのだ。今さら「あんた、誰?」とも聞けないし、聞いたところでやはり分からないのである。
その後に、博多駅前でタクシーを降り、コンビニで水を買ってホテルに戻ったから、おそらく午後11時には寝ていたと思うのだが、やたら眠い。その上に、胃が重くて朝飯を食べる気にならない。
なぜだ?
私の行動ログを確認する。今は便利なアプリがあって、GPSで私の歩いた道をすべて記録してくれるのだ。それによると、3軒目に行ってるようだ。
3軒目?!
iPhoneの写真を起動する。何も写っていない。財布を確認する。領収書が出てきた。
なに、この店?
なにやらバーに寄ったらしい。タクシーで帰ってきたのは覚えているので、記憶が完全に欠落した二時間が存在するのだ。しかも一人で行ったわけではない。帰りのタクシーには三人で乗った。
いったい、なにがあった?
私は店で眠ることはまずない。ほとんどない。そんなことをしたらなにをされるか分からないから、絶対に眠らない。眠るくらいなら、無理してでも帰る。
完全に記憶がここだけすっぽり抜け落ちている。私はなにを食べたのだろうか。
ま、いっか。こんなこともあるよ。
50年ほど生きていれば、いろんな経験をするものだ。さほど破天荒な生き様だとは思わないのだが、あまり他人が知らないことを見知ってきたらしい。そんな私の人生の切れ端でも誰かの役に立つかもしれないなら、記録として残す価値はあるかもしれないなどと考えながらブログを更新している。(詳しく読む…)