昨夜から山口県防府市に来ている。夕方まで予定がないので、せっかくだから観光に行こうと思っていた。山口と言えば維新、松下村塾などに興味がある人が多いのだろうが、私はそちらよりも中原中也記念館に行って見たかった。
高校の時だろうか、国語の授業で強烈な印象を受けた詩人は二人。中原中也と萩原朔太郎。
「てふてふが一匹、韃靼海峡を渡っていった。」
え?それは中原中也ではない?そうなのです。今の今まで、中原中也と思い込んでいたのだが、まったく別人の作品だ。
高校の国語の授業で習ったのは「一つのメルヘン」。幻想的で、かつ、理系な表現の詩に一気にファンになった。図書室で借りた詩集「山羊の歌」で強烈だったのが「汚れちまった悲しみに」。宇宙戦艦ヤマト2199でも真田さんが愛読していた。
萩原朔太郎の方は「艶めかしい墓場」。教材にこんな作品を選んでいいものかと驚いただけで、これ以外の作品は読んだことがない。だから萩原朔太郎にはさほど興味がない。
昨晩、新山口駅で中原中也記念館の看板を見つけて、山口出身だと知ったのだ。これは行かねば。山口市民が言うには、記念館は湯田温泉と言う場所にあり、電車よりも車で行くほうが断然早いとのことだ。調べてみると、ホテルの近くから記念館までバスも走っている。
しかし、今日は強風の上、午前中は雨が降っていたので天気が悪い。外出を止めてホテルで仕事をしていたのだ。
明日にしよう。
50年ほど生きていれば、いろんな経験をするものだ。さほど破天荒な生き様だとは思わないのだが、あまり他人が知らないことを見知ってきたらしい。そんな私の人生の切れ端でも誰かの役に立つかもしれないなら、記録として残す価値はあるかもしれないなどと考えながらブログを更新している。(詳しく読む…)