だいぶ前だと思うが、知人がすすきのでジンギスカンの美味い店を見つけたと話していた。その名も「夜空のジンギスカン」。私は「夜明けのジンギスカン」と間違って記憶していた。まあまあ当たっているので、問題ないか。
んなこたあない。
ちょっとした違いで別物になる例は、枚挙にいとまがない。
例えば、にがうりマン。
ギターを弾いているキザなアンパンマンキャラだ。これをゴーヤーマンと間違えると、かつてちゅらさんでブレークした、黄色い工事用ヘルメットをかぶったゴーヤーのキャラになってしまう。覚えている人はどれほどいるだろうか。
まったくの別物だ。
例えばモーウィとモーイ。
モーウィは赤毛瓜のことだ。一般的には薄くスライスして甘酢漬けにして食べる。個人的には青いうちに間引きされたモーウィをぬか漬けにしたら絶品なのだ。ここ数年は青いモーウィが手に入らなくて、食べていない。
対してモーイは海藻だ。煮こごりみたいなモーイ豆腐にして食べたりする。
まったくの別物だ。
例えばエスカップとエスカロップ。
前者は健康ドリンクだが、後者は北海道根室市民のソウルフードだ。たけのこバターライスにトンカツを載せドミグラスソースをかけたものが一般的だ。一昨日は根室まで行ったのに、食べ損ねてしまった。「どりあん」の営業時間が遅くなったのは想定外だった。
まったくの別物だ。
例えば若葉駅と若葉台駅。
前者は埼玉県だ。東武東上線の駅で、女子栄養大学がある駅だ。昨年、久々に訪れたが、街のさびれっぷりに驚いた。高校時代は新しい店がどんどんできて、人口が増えて、若者の街だった。三十年経った若葉は過疎の街と化していた。不動産の価値も下がる一方だ。値が付かない物件まで出ている始末だ。対して後者は京王相模原線だ。稲城駅のとなりだ。南大沢に住んでいた頃はよく通っていた。飲んでるうちに終電が終わり、新宿あたりでタクシーを拾って、駅を勘違いされた場合は大惨事となる。
まったくの別物だ。
と言うわけで、もう迷わない。夜空のジンギスカン。
50年ほど生きていれば、いろんな経験をするものだ。さほど破天荒な生き様だとは思わないのだが、あまり他人が知らないことを見知ってきたらしい。そんな私の人生の切れ端でも誰かの役に立つかもしれないなら、記録として残す価値はあるかもしれないなどと考えながらブログを更新している。(詳しく読む…)