最近、あちこちでモモ焼きを食べる機会があった。宮崎しかり、大阪しかり。カリカリの皮目とジューシーでふっくらとしたモモ焼きは、酒にもご飯にも合う。
自宅でも作れないものか。
肉を柔らかく焼くために、五十度洗いや、事前にフォークで肉を刺すなど、色々と方法はあるが、どれも決め手に欠ける。プロでなければ作れないのか。家庭で味わうことはできないのか。
昔なら書店に行って、料理本を買うしかなかった。それが今ではネットで簡単に調べられる。早速、ググってみた。予想通りに先頭に表示されたのはクックパッドだ。
私が嫌いなサイトだ。
パソコンならクックパッドと楽天をオプションで除外するのだが、スマホからの検索では打つのが面倒だ。ま、たまには参考までに読んでみようかね。
…なんだこれ?「小麦粉をまぶして馴染ませる」だと?却下だ。あとはすべて「鶏むね肉を柔らかくする方法」である。
なぜ、そんなにも鶏むね肉を柔らかくしなければならないのだ?薄くスライスすれば済むことではないか。我が家では、鶏むね肉はチキンカツが定番なのだ。唐揚げでもいいのだ。安くて美味いのだ。
そもそも私が知りたいのは、鳥もも肉の焼き方である。鶏むね肉ではない。
クックパッドは使えない。読むだけ無駄なのだ。やはり無精せずに、オプションで除外するべきだった。
もう一度検索。なんだ、-cと入力しただけで、候補に-cookpadが表示された。楽天も同様だ。いつも使ってるから学習されたのだな。なおさら最初からこうしておけば…まあいい。相変わらず胸肉の柔らかい焼き方ばかりだが、なんだこれ?
なんと、肉を焼くのは、強火で表面を焼いてから、弱火で蒸し焼きという常識を全否定だ。
目からウロコ。焼き方は次の通りだ。
- フライパンに油大さじ3を入れる。
- 鶏肉を皮目を下にして置く。
- 油大さじ1を鶏肉にかけまわす。
- 火をつけて、中弱火(フライパンに火が届くか届かないくらい)にする。
- 水分がはじけて、フライパンの外に跳ね出したら弱火にする。
- フライパンの中の余分な水分や油をキッチンペーパーでふき取る。
- 肉の表面に水分が浮き出てきたら裏返す。
- 3分間焼く。
- できあがり。
なるほど、弱火でじっくり焼くのだね。科学的根拠からも弱火の方がうまく焼けるのか。そういえば、料理コミックの「ザ・シェフ新章」で味沢匠が言っていたのを思い出した。肉はグリルで弱火からじっくりと焼くのだと。素人が中途半端な知識で料理を語るなと。
これなら強火が苦手な妻でもできそうだ。
この記事も似たような内容なのだが、塩と砂糖と水を使って保水することで、肉をジューシーに仕上げると書いてある。しかし、これらを使うタイミングがどこにも書いてない。肉に揉みこむのか?塩と砂糖は揉み込めても水は無理だ。料理をしている写真を見ても、使われている形跡がない。
使えない。
ま、ぐるナビも好きではないから、どうでもいいや。
2つのサイトを参考にしながら調理してみたが、書いてある通りにはうまくいかなかった。思考錯誤して美味しくできたので、そのうちに投稿しようと思う。
50年ほど生きていれば、いろんな経験をするものだ。さほど破天荒な生き様だとは思わないのだが、あまり他人が知らないことを見知ってきたらしい。そんな私の人生の切れ端でも誰かの役に立つかもしれないなら、記録として残す価値はあるかもしれないなどと考えながらブログを更新している。(詳しく読む…)